ヒメボタル撮影方法(第1回 機材編) 2016-06-09 ホタル コメント:2

ヒメボタルを撮るには何十万円もするカメラやレンズが必須というのは、過去の話です。カメラの性能向上に伴い安価な機材でも綺麗に撮れるようになりました♪
安い機材で撮れることや、やってみたら案外簡単ですのでチャレンジされる方も増えており、この時期発売されているカメラ雑誌にも特集なんかが組まれています。
自分のカメラとレンズは大丈夫なのか?それ以外に何が必要なのか?どういう設定で撮ればいいのか?撮った経験のない方が知識もなくぶっつけ本番で挑めば失敗する可能性が大きいです。

旧ブログで加筆修正しながら何度か公開してきましたが、今年の広島県でのヒメボタルシーズン到来前に、撮影方法などを改めて披露させていただきます。もちろん私が独自に編み出したものではなく、先人が公開されている情報がベースになっています。

なお、カメラの設定については私の機材である、PENTAX K-5,K-5Ⅱs、Nikon D600,D810で、中国地方(広島県及び山口県)の山間部に生息するヒメボタルを撮影する方法となります。他のメーカーや他の地域で撮影する場合、後述する設定や撮影の流れが異なることがあることをご了承ください。

まずはこれがないと始まらない!必要な機材編

1 カメラ
次の機能などが必要です。デジタル一眼やミラーレス一眼でしたら、③以外はどれにも備わっていると思います。

① マニュアルモードまたはバルブモード
ISO、シャッタースピード、絞り(F値)を任意に設定(例 ISO1600 30秒 F1.4に設定)できるものです。

② 連写モード

③ ケーブルのレリーズが付けられるもの
ケーブルスイッチ(PENTAX)やリモートコード(Nikon)といわれるものを付けるコネクタがあるものです。カメラによってはこのコネクタが無く、代わりにスマホやワイヤレスのスイッチを使ってシャッターを切ります。
しかしヒメボタルの光は1回10秒~30秒を連写し続けて撮るのが一般的です。スマホ等ですと人力で連写しなければならず面倒すぎるのと、機器の光がホタルに悪影響を及ぼしたり、光が写ることが原因で他の撮影者とトラブルになりますからスマホ等をスイッチとして使うことはできません。ただし、インターバル撮影という機能を使えばケーブルスイッチで連写するのと同じ動作となります。コネクタのないカメラをお使いの方は仕様を御確認下さい。

2 レンズ
① 開放F値
ヒメボタルの光は、ゲンジボタルの4分の1と言われています。高感度かつ長時間で撮るので、以前は開放F値が1コンマの明るいレンズでないと、綺麗に撮れませんでした。しかし、カメラの高感度性能の向上により現在はF2.8のレンズでも問題ありません。
ただf1.4ではISO800~1600に設定してたところを、f2.8ではISO3200に感度をあげないといけないので、明るい(開放F値が小さい)レンズの方が適しています。また明るいレンズの方がボケが大きくなるので丸ボケを狙うには有利です。

② 焦点距離
広角レンズは広く撮れるけれどボケにくいし光が大きく写りません。望遠レンズはボケやすいし光が大きく写るけれど撮れる範囲が狭くなります。どういう画を撮りたいかでチョイスしてください。

③ 口径食
口径食とはボケがラグビーボールやレモンのような形になる現象です。絞ることで解消されます。しかし絞る代わりに感度を上げなければならないのと、ボケが多角形になるレンズがあります。

④ 収差
収差にはいくつか種類があります。ヒメボタルの写真で一番問題になるのがコマ収差です。周辺部の光が三角形とか楔形になる現象ですが、これも絞ることで解消されます。

以上のことからレンズは開放値F2.8までのものをおススメします。単焦点・ズームレンズどちらでも構いません。焦点距離はお好みですが、現場でよく使われているのは35mm換算で35mm~50mmです。レンズは高いほど高性能ですが、高いレンズなら口径食も収差もないとは限らないようです。

3 ケーブルのレリーズ
1-③を参照

4 三脚

5 レーザーポインタ
現場への到着が遅くなり、背景を撮影しようにもAFが効かなくなった際に使用します。

6 タオル、帽子、テープなど
ヒメボタルは明るい光があると光らないので、カメラから光が漏れないようにしておかなければなりません。タオルや帽子などで覆ったり、アクセスランプをテープで塞ぐなどしてください。

7 懐中電灯
森の中での撮影なので、夜は自分の手すら見えなくなります。カメラから離れると、どこに置いたか分からなるので、撤収時に使用します。

8 虫除けスプレー
ホタルにカメラ近くを飛んでほしいので、虫よけを使用したときは、カメラから離れるようにしています。

9 熊鈴
ツキノワグマの生息地域で撮影しているので装備してます。ラジオでもOKです。

10 お札もしくはお守り
場所によっては必須アイテム

11 飲み物

12 長袖・長ズボン・帽子・ゴム長
服装はヤブ蚊対策に長袖、長ズボンを、木の上から何か落ちてくることがあるので帽子を着用。私は履きませんが茂みなどにマムシやムカデがいるのでできればゴム長をおススメします。

13 傘・雨合羽・レジ袋
レジ袋はカメラをセット後に雨が降った時に被せるためのものです。

今日はここまでです。

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コメント

10番目の・・・
昨年、ここで素晴らしいヒメボタルの写真の数々を拝見し、今年こそはと思いつつも、場所情報収集がままならず、大山崎で一匹見るだけの成果に終わった私。なので、こちらで拝見するヒメボタルの写真を、今年も楽しみにしています。

興味深く読ませて頂いてますが、「10 お札もしくはお守り 場所によっては必須アイテム」ってやっぱり必須なんでしょうか(@_@)

第2回の虫よけスプレーですが、私も地元でゲンジボタルを撮影する際に自身の体に振りまいてますが、ホタルは普通に寄ってきますし、さして影響ないと思いますけどね… 蚊も寄ってくるからスプレーが効いてないだけかも知れませんが。
  1. 2016/06/11(土) 13:12:15 |
  2. URL |
  3. Mislin #RdSQU0UI
  4. [ 編集 ]
>Mishinさん
大山崎とは京都ですね。ちょっと調べたら他にもあるみたいです。
私がよく行っているポイントで2回ほど心霊体験していますので、持っていた方が安心です。別の所はマジでヤバいらしく絶対に行くな!なんて言われました。知らずに行くこともあり得るので、持ってて損なしです。
虫よけについて、禁止している神社は境内に100人、200人と来るようで皆スプレー付けてたら死なないまでも影響ありですから禁止しているんだと思います。そういうケース以外はそこまで神経質にならなくてもいいかなと思います。
  1. 2016/06/13(月) 01:22:16 |
  2. URL |
  3. ABBKBB #-
  4. [ 編集 ]

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